2017-01-01から1年間の記事一覧

中村一成『思想としての朝鮮籍』

1947年5月2日大日本帝国憲法下の最後の勅令「外国人登録令」により旧植民地出身の在留朝鮮人は外国人と見なされ、強制的に「朝鮮籍」とされた。植民地支配下に帝国臣民とされ日本国籍を有する彼らを、翌日施行される日本国憲法の享有者である日本国民から…

沖浦和光『宣教師ザビエルと被差別民』

沖浦和光の絶筆。西ヨーロッパの辺境バスク出身のフランシスコ ザビエルが、宗教改革と大航海時代の奔流の中で、西インド、マルク諸島を経て日本への布教の旅を敢行する。ザビエルの眼差しの先にあったのは、各地の虐げられた民の姿であり、特に日本において…